『人を操る禁断の文章術』の要約です。

文章で相手を思うままに行動させたい人のための本です。
文章とは、読んだ相手の心を動かし、想像力を使ってもらう力があります。
「ただ文章を書くだけ」から卒業したい
この記事でわかること
- 文章が持つ強い力
- 人を動かす7つのトリガー
- 相手の心を揺さぶる5つのテクニック
- Amazonが提供している電子書籍サイト『KindleUnlimited』は初回30日間の無料期間がありますので、無料で読みたい方はどうぞ
『人を操る禁断の文章術』の基本情報
まずは、『人を操る禁断の文章術』の基本情報から紹介します。
書名:人を操る禁断の文章術
著者:メンタリスト DaiGo
発売日:2015/1/21
出版社:かんき出版
本体価格:¥1,400
著者は、日本で唯一メンタリストとして活躍する「メンタリスト DaiGo」さんです。
著書累計は200万部突破、大学教授、企業顧問、慶応卒 、英国のメンタリズムを日本に初めて紹介。
心理学を応用し、ITサービスから遺伝子検査まで開発したりしています。
実際は2匹の愛猫と一緒に、月300冊の本を読むただの本の虫。
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『人を操る禁断の文章術』の内容はこちら
【10万部突破!インフルエンサーご用達!】 本書では、メンタリズムの得意とする 「人心掌握」「大衆煽動」のエッセンスを文章に応用し、読み手の心を自在に操る「メンタリズム文章術」を大公開。扱うテーマは、セールス、プレゼン、恋愛、依頼など、書き手の腕が求められるシーンを幅広く網羅。書くべき内容とその書き方が一目にわかるようになる。
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文章で人を操るにはどうしたらいいのか?
プレゼンテーションやセールス、告白に使える技術が学べる一冊です。
『人を操る禁断の文章術』の要約①|文章が持つ強い力


「文章が持つ強い力」とは?
『人を操る禁断の文章術』の冒頭では、
「あなたの思う、世界最高の美女とは?」
という質問から始まります。
この質問を受けて、人それぞれの「世界最高の美女」を思い浮かべるでしょう。
誰もが納得する「世界最高の美女」を作り出すには、たった一行の「あなたの思う、世界最高の美女とは?」という文章を使って想像させるしかありません。
文章でしか「(思い浮かぶ人は違っても)誰もが納得する世界最高の美女」をつくれません。
短い文章で読者の想像力を借りて行動させる。
これこそ、文章の持っている力です。
読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす
「心を動かされる」とは、
文章に散りばめられた言葉に反応し、頭の中にあるイメージをふくらませ、対象について想像し始めます。
文章は読んだ相手の心を動かし、想像力を使ってもらい、今すぐ行動させるために書くのです。
「世界最高の美女」を描写するためには
「想像してみてください。あなたの目の前に、目もくらむような美女がいることを」
と書けば、勝手に読者が心を動かし、「世界最高の美女」を想像します。
オムツ売り場には
「今しか見れない姿、残しませんか?」
というコピーを目にした買い物客は、勝手に我が子を想像し、カメラを買う行動にでます。
人は想像することで、行動を起こす準備を整えた状態になります。
例えば、自動車のセールスでは自動車の性能や品質を説明する前に
「どこへ行きたいですか?」「誰を乗せたいですか?」
と「自分が車に乗っている場面」を想像させることで、購買欲は0%から1%に増えているはずです。
最終的に「行動を起こさせること」を目標に「したくなる文章」を書いてみましょう。
「文章」だけが持つ力
文章では、表現・構成・長さ・説得力を見直すことができます。
読んだ相手のリアクション(反応の具合)をみて、文面を改善することもできます。
- イメージの操作が容易
- 書き直せる
- 結果を見直して、微調整できる
読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する文章術
- 文章術とは相手に読まれる文章、相手の心を動かす言葉選び、相手を行動に導くための技術のこと
人を動かすのは「論理」ではなく「感情」
感情を動かす文章にするポイントは、話しかけるように書くことです。
例文
- この間、教えていただいたお店、行ってきました。ナイフを入れた瞬間、肉汁がジュワっと溢れるハンバーグ、びっくりするおいしさでした
- 気になりませんか?年間報酬3000万円が10年続くコンサルタントだけが知っている仕事の習慣
- 『ねぇ私のこと本当に好き?』とカレに聞く前に、この映画を観て下さい
読み手の感情に響くキーワードを入れることで、その人の感情を動かし、想像させるのです。
表面的なきれいな文章を書こうとせずに、読者の表情をイメージしながら文章を書きましょう。
読み手の感情と想像力を刺激する文章を書く
『人を操る禁断の文章術』の要約②|人を動かす7つのトリガー


「人を動かす7つのトリガー」とは?
メンタリズムとは、「行動や態度、言葉などから相手の心理を読み解き、思うままに誘導する技術」のことです。
この技術を応用したものが、言葉によって相手の心を動かす「7つの引き金トリガー」です。
読者の心に寄り添って、反応を観察しながら心を動かしていく、7つの手がかりともいえます。
読者の心を動かして行動へと導くには、「あなたの欲求と関連したことが書いてあるよ!」という強い求心力のある文章にする必要があります。
強い求心力のあるキーワードを引き金トリガーとして文章に散りばめて、「読みたい!」と思える内容(=欲求に刺さる言葉)にしていきます。
読者をよく観察して、興味や悩みを見抜くことが重要になっていきます。
人間の強い欲求が潜む7つの分野を人の感情を揺さぶる引き金として文章に仕掛けていきましょう。
- 興味
- ホンネとタテマエ
- 悩み
- ソン・トク
- みんな一緒
- 認められたい
- あなただけの
以上の7つのトリガーについて解説していきます。
興味
読者の興味があることを探っていきます。
「興味」というトリガーを埋め込み、相手の心を動かします。
「興味」は相手をよく観察すること、SNSや相手の関心ごとを読んで探ります。
ホンネとタテマエ
本音と建て前には、理想(こうありたい)と現実(こうあるべき)のギャップがあります。
心の中にある本音を見抜き、建て前を取り払って認めることで、
読者は理想に気づき行動したくなるスイッチを押します。
ポイントは読者に心にある、本音と建て前の境界線を想像することです。
悩み
この文章を読んだら自分の「悩み」は解決するかもしれない。
悩みとは人の心を大きく動かします。
ダイエットは健康の悩み、転職は将来の悩み、年収はお金の悩み、結婚は人間関係の悩みに関連しています。
悩みを解決してくれる「何か」があると期待できる文章を書きましょう。
ソン・トク
デメリットとメリットを両方とも伝えることで人の信頼を得られる文章になります。
デメリットを上回るメリットで文章を締めることで、
読者にポジティブな印象を与えることができます。
「損しませんよ」という安心感を与える文章を書きだしましょう。
みんな一緒
読者が所属したいカテゴリーを見抜き、「憧れ」と「共通点」を忍ばせていきます。
所属したいカテゴリーから外れることを回避し、自分と共通点を持つ人に強く影響されます。
例えば「いつまでも肌がきれいなセレブたち。その秘密は『水』にありました」
「○○%の人が○○しています」と数字を入れるのも効果的です。
認められたい
文章の中に「相手を認める言い回し」を入れることがポイント!
「初めて」や「変わりました」を上手く使いこなして読者の承認欲求を満たしていきます。
あなただけの
「読んでいただいている人たちだけのチャンスです」「ここだけの話」「本日限り」という魅力的なフレーズがあると、人は「欲しい」欲求が高まります。
「自分だけ」という特別感・希少性が加わると最強のフレーズになります。
「スタバの期間限定メニュー」があると、ついそのドリンクを選んでしまいますよね。



しっかり心を動かされて行動してますね
7つのトリガーについて簡単に要約しました。
7つのトリガーを駆使して、読者の心を刺激することで、想像→行動へと導くことができます。
本書では具体例を出しながら7つのトリガーについて詳しく解説してますので、
7つのトリガーを実践してみたい方はぜひ手にとってみてください。
『人を操る禁断の文章術』の要約③|相手の心を揺さぶる5つのテクニック


続いては、相手の心を揺さぶる文章のテンプレートを5つのテクニックとして解説します。
- 書き出しはポジティブに
- なんども繰り返す
- 話しかけるように書く
- 上げて、下げてまた上げる
- 追伸をつける
書き出しはポジティブに
書き出しとは、いわばツカミです。
ポジティブな書き出しにすることで、第一印象を操作できます。
ポイントは感情の動きと共通の体験をしっかりと言葉にすることで好印象に見せることができますよ。
「初めてです」「変わりました」「うれしい」「驚きでした」「涙が出そうでした」など具体的に記しましょう。
なんども繰り返す
同じ「意味」と「感情」を文章の中で言葉を変えて繰り返していきます。
ポイントは表現を変えて10回以上繰り返すこと。
ただし同じ言葉は用いてはいけません。
そうやって表現すれば、読者の関心を引きながら説得力を高めることができます。
どう楽しかったのか・何が嬉しかったのか、感情を繰り返し伝えることで相手の心を刺激できます。
話しかけるように書く
文章よりも会話の方が内容が伝わりやすく、覚えやすいのです、
自分がこう言ったら、相手はこう反応するだろう、と想像しながら書いてみます。
そうすると、読者の疑問や反応を取り込んだ文章になります。
シンプルなテクニックとして、まずは一人二役で会話をするように文章を書いてみます。
出来上がった会話文をつなげて文章にすると、会話のような文章ができあがります。
相手「人を動かす文章を書くなんて難しそう」
自分「安心して、この方法ならカンタンに書けるから」
相手「そうなの?どうすればいいの?」
自分「まずは会話文を作るんだ。自分と相手が普通に会話している文章。あまり難しく考えないで普段通りの会話を書けばいいからカンタンだよ」
相手「それで?」
自分「あとは出来上がった会話文をひとつの文章に書き直せばいいだけ」
相手「どうして人を動かす文章になるの?」
自分「会話文を書くことで自然に相手の反応が取り込まれた文章になるんだ。すると相手の立場に立った文章になるから人を動かしやすくなるんだ」
相手「なるほど!それならできそうだね」
↓
もしかするとあなたは、人を動かす文章を書くなんて難しそう、と思うかもしれません。しかし、安心してください。この方法を使えば、誰でも簡単に人を動かす文章が書けるようになりますから。まずは、会話文を書きます。自分と相手が普段通りに会話しているところをそのまま文字に起こしてください。難しく考えないで、会話をそのまま書くだけです。そして、出来上がった会話文をつなげて、文章にするのです。このように、会話文を書くことで、自然と相手の反応が文章に取り込まれます。普段の会話と同じように、相手の立場に立った文章になるので、人を動かしやすくなるのです。
上げて、下げてまた上げる
文章にメリハリをつけて感動をつくるためのテクニックです。
まずはポジティブな書き出しをして、一度下げてまた上げるテクニックです。
読者の感情の起伏を大きくさせることで、「結論」でより大きな感動が与えられます。
追伸をつける
実は文章で一番読まれるところが追伸。
次回につながるこちらの願望を盛り込むことで、より効果的な文章になります。
例えば「例の件、ありがとうございました。週末ご飯でもどう?」など一文を添えると、一気に温かい文章になりますよね。
映画やドラマの予告編、次回のちょっとしたお話、やりかけの課題など、未完なものや続きがあるものは強く印象を残します。
相手にどう行動してほしいのかという「願望」を追伸に書き込みましょう。
『人を操る禁断の文章術』の感想
文章は綺麗に書こうとしなくていい。
読者の心を動かして、行動に導くことが文章の力。
『人を操る禁断の文章術』を読んで、これまでどれだけ自分中心に文章を書いていたのか、と反省しました。
『人を操る禁断の文章術』が気になる方におすすめの本3選
『人を操る禁断の文章術』の要約感想まとめ



もし人を操れるなら、誰をどんな風に操りたいですか?
このイメージができたら、次は行動に移すのみ!
人を操る方法をより具体的に詳しく解説しているので、ぜひ手にとってみてください。